こんにちは、ぽんちゃんことAyakoです。
今回のカワウソブログは、コツメカワウソをペットにしての失敗例!というテーマでお話しをいたします。
我が家では約13年間に渡り2世代のコツメカワウソをペットとして飼育しています。
コツメカワウソをペットにしているだけで、いろいろな批判を受けることもあります。
ずいぶん昔にはなりますがテレビでアライグマラスカルが流行った時に、アライグマをペットにする飼い主がペットのアライグマを飼いきれずに捨ててしまった経緯から、現在ではアライグマが害獣として特定外来種にまで指定されてしまったことが危惧され、コツメカワウソも同じ経緯をたどるのではないかとのご指摘を受けることもありました。
現在ではコツメカワウソがワシントン条約の付属書Ⅰに掲載されたことで、そういったことが懸念されることはなくなりました。
しかし、我が家にようにコツメカワウソをペットとして飼育している側からすると、最初からコツメカワウソがアライグマと同じ経緯をたどることは絶対にないという確信がありました。
まず、当時のアライグマが5万円程度の値段で取り引きされていたのに対し、コツメカワウソがワシントン条約の付属書Ⅰに掲載される以前でも100万円近い値段で取り引きされていましたので、その金額を出した飼い主がコツメカワウソを簡単に捨てることが考えられないと思っていたからです。
確かに犬や猫といった一般のペットと比較すれば飼育が難しいコツメカワウソですが、さすがにアライグマと比較すればずっと飼いやすいですし、アライグマの中にも人間に慣れる個体がいないわけではありませんが、ほとんどのアライグマは人間には慣れずに成長と共に攻撃性が強く凶暴になります。
コツメカワウソもある程度成熟している個体で人間に慣れていなければ、アライグマ同様に人間になつく可能性は限りなく低く、人間に対する攻撃性も非常に高くなります。
もし、可愛い容姿に魅かれて人間に慣れていないコツメカワウソを飼ってしまうと、それはアライグマと同様に飼い主にとって、とても不幸な結末が待っています。
さすがに13年間もコツメカワウソを飼っていますと、コミュニケーションを取っているコツメカワウソの飼い主や動物病院、コツメカワウソを扱っているペットショップからいろいろな情報が入ってきます。
ペットショップのスタッフはコツメカワウソの扱いに慣れていますので、販売しようとしている個体が人間にベタ慣れですと言って話しをしていても、自宅に連れて帰ってコツメカワウソを初めて扱う飼い主がペットショップのスタッフと同じように扱えるわけもなく、やはりコツメカワウソに噛まれてしまうことで飼うことを断念して販売したペットショップにコツメカワウソを返却したという話しは何度か聞いたことがあります。
コツメカワウソには、本当に個体差がありますので、ほとんど噛まないような個体も存在しますが、ほとんどの個体は噛みますので、ある程度コツメカワウソに噛まれる覚悟がなければコツメカワウソの飼育は難しいと思います。
犬が噛んだ場合には人間が怒ることで反省する場合がほとんどですが、コツメカワウソの場合は怒っても反省どころか逆切れされて反撃を受けるのがいいところです。
トイレのしつけはとっても簡単なコツメカワウソですが、噛まないようなしつけの方法はないと思った方がいいでしょう。
そして、コツメカワウソに噛まれると本当にトラウマになるぐらいひどい怪我になりますので、普通の人間であれば近づくのも怖くなるのが当然の反応だと思います。
現在我が家にいるコツメカワウソの竹千代とは約9年の付き合いになりますが、竹千代に本気で噛まれたことは1度もありませんし、正直に言えば考えたくもありません!
しかし、竹千代と遊んでいて甘噛みされただけでも確実に出血しますし、少し興奮した状態で噛まれると竹千代本人は軽く噛んだつもりでも、噛まれた場所には間違いなく牙の穴が開きますし、かなり出血します。
わたしたちと最高に信頼関係があるコツメカワウソの竹千代でさえ、こんな感じなので、飼い主に慣れていない個体が噛んだ場合だと、飼い主はかなりのショックを受けるでしょうから、コツメカワウソをペットとして飼い続けるのを断念する気持ちがわからないわけではありません。
コツメカワウソをペットとしてお迎えするためには、コツメカワウソがミルクの時期から育ててお互いの信頼関係を築いていくのが1番いい方法だと我が家では考えています。
我が家のコツメカワウソは全員がミルクの時期から育てています。
ペットショップで人間に慣れている個体だと言われても、自宅にお迎えしても本当に大丈夫かどうかは、正直やってみないとわかりませんので、もし周りにコツメカワウソをペットとして飼っている方がいれば、その方のアドバイスを聞いた方がいいかもしれません。
こうした情報を聞いていると、やっぱりコツメカワウソは野生動物で、犬や猫といったペットとは全く違って、コツメカワウソに対し特別な接し方と覚悟がないのであれば、水族館や動物園でコツメカワウソを見ている方がずっと幸せだと思います。
今回のブログでもコツメカワウソには犬や猫よりも個体差があるとお話しをしていますが、YouTubeで見られる可愛いコツメカワウソたちのほとんどがペットとして適性が当たりの個体だと思います。
それでも、それぞれの飼い主たちはコツメカワウソの飼育にそれなりの苦労をしていると思います。
どうでしょう、ここまでのお話しを聞いてもコツメカワウソをペットとして飼ってみたいと思いましたか?
わたしたちは今までに犬や猫などの普通のペットを何匹も飼ってきました。
そして、コツメカワウソを飼ったことで、犬や猫が人間のペットとして、とても優れている存在だということも強く実感いたしました。
しかし、このブログで書いたようないろいろなリスクを考えても、わたしたちにとってコツメカワウソはとても魅力ある動物だと思っています。
そして、わたしたち夫婦が愛しているのは、コツメカワウソという動物ではなく、小太郎や竹千代といった強い信頼関係を築いてきたわたしたち2人の人生のパートナーが、たまたまコツメカワウソだっただけなのかもしれません。


今回のカワウソブログは、我が家で生活を共にするコツメカワウソの竹千代と葵の写真でお別れです!
次回のカワウソブログでは、コツメカワウソ小太郎の公園デビュー!というテーマでお話しをいたします。
それでは、ぽんちゃんことAyakoでした。
See you next blog!♥